看護師不足解消の鍵となる夜勤専従

日勤と夜勤の混在した不規則勤務のため、病棟看護師が体調を崩して退職することが問題となっていました。このような病棟勤務が忌避され、病棟看護師の慢性的人手不足を招くことになったと言われています。
そのため、身体的負担の少ない日勤だけの勤務形態や短時間労働の正規職員採用など、看護師不足の解消を図る方策が採られるようになりました。しかし、日勤だけの看護師が増えれば、夜勤をこなす看護師が減ってしまいます。

そこで看護師から注目が集まりつつあるのが、夜勤専従という勤務形態です。
夜勤専従とは、夜勤のみ従事する勤務形態のことです。昼夜逆転の生活になるリスクはあるものの毎回夜勤手当がつくため非常勤でも時給が高く、週3回程度勤めれば十分な生活費を獲得できるメリットがあります。

夜勤明けは休みを与えられるので、隔日勤務が可能です。そうすると夜勤明けにはまる1日半以上の休みが取れることになり、体調管理もさほど難しくないでしょう。
非常勤だけでなく、正規職員の夜勤専従看護師を雇用する医療機関もあるので、転職先を探している看護師たちから注目が集まっています。

夜勤では看護師や医師の数が少なく、時には少人数の医療従事者だけで重篤の急患を迅速に手当しなければなりません。外来と入院病棟のいずれであっても、夜勤専従看護師はあらゆる緊急事態に対応できるジェネラリストでなければならないのです。
こうした重責を負いつつ臨機応変に業務をこなした実績は、次の転職先を探す際にも有利な履歴になるでしょう。